top of page

なむなむということ



お寺の友人が車に乗っているところを見かけました。ふと見るとナンバープレートの数字が「7676」だったので後日会った時「なろなろ」って何の事?と聞いたら彼は「なむなむだ」と言ったのです。その時私は初めて「ああ南無南無か」と気がつきました。ナンバーを南無南無にしたからと言って事故を回避できるわけでもないだろうにと思いながらも妙に納得したことを覚えています。

それと同時に京都ではお年を召した方は「お元気ですか、お変わりありませんか」と聞くと「まあなむなむと」とおっしゃる方がおられます。この言葉の語源が果たして仏教語の南無南無なのかはわかりません。しかし京都でこの言葉が挨拶語として使われることが何かしら京都の奥深さのようなものを感じているのは私だけではないでしょう。

 
 
 

最新記事

すべて表示
誰が聞いていないのか

2018年の真宗本廟(東本願寺)の報恩講の御満座である11月28日に「祖徳讃嘆」があります。その年はk先生が話されると聞いて私は楽しみに御影堂へ足を運びました。広いお堂は満堂の参拝者でした。スピーカーから流れる先生の声が少し聞き取りにくかったので私は一生懸命耳を傾けていまし...

 
 
 

Comments


​この記事の執筆者
25985572_edited_edited.jpg

浅井 仁麿

瑞蓮寺 第十八世住職

AdobeStock_389532697.jpeg
毎月の言葉

​日常を豊かにする言葉をご紹介

bottom of page